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Future 02

木更津ゲートウェイ・ヴィレッジ

誰も想像しなかった未来を
発信する都市へ。

誰も想像しなかった未来を発信する都市へ。

山根 史行

株式会社新昭和 アセット事業本部 アセット事業部 君津営業課。主に木更津ゲートウェイ・ヴィレッジのプロジェクトを担当。2019年中途入社。

木更津のポテンシャルは、
こんなもんじゃない。

2019年1月、木更津市金田西地区に広がる県の分譲地を落札。10社が参加した競争入札の結果、最終的に選ばれたのが新昭和だった。東京湾アクアラインの出入り口に近く、人口流入と地価上昇が著しいエリアである。この地に計画する複合施設の名は『木更津ゲートウェイ・ヴィレッジ』。2019年7月に開業した『ゆりまち袖ヶ浦駅前モール』の約1.5倍ものスケールを誇る。この一大プロジェクトの中心人物は、メイン担当として活躍することを期待され、落札の数カ月後に入社してきた山根だ。

「私が入社する前から動き出していましたが、もともと、あるグループからのオファーで複合施設を計画したのがはじまりです。この図面を見てください。魅力的なアイデアがどんどん膨らんでいくので、もう15回くらい差し替えています。チームの皆さんで知恵と意見を出し合い、今も計画をアップデートしているところです」

新たなアイデアが模索されてきたのには理由があるという。象徴的な出来事が、会員制倉庫型スーパー「コストコ」の動向だった。大型店舗の新規出店に加えて、日本法人の本社オフィスも計画地の隣に移転して来ることが決まったのだ。それは、アクアライン経由で対岸の東京や神奈川から通勤する人流が生まれることを意味する。さらに、少なくない数の社員が木更津へ移住してくることも予想される。

それまでは、都心部からの観光客を想定していたが、その前提自体を見直す必要がありそうだった。もはや木更津は、地方都市というより「都心の一部」なのではないか? そればかりか、全く新しいポテンシャルを秘めた場所なのではないか? 山根をはじめチームのメンバーが計画を変更していった背景には、こうした発想の転換があった。

海外からも注がれる熱い視線。

「実は木更津エリアって、都心から気軽に通える場所なんですよね。アクアラインを走るバスの本数も非常に多い。通勤の時間帯なんて、山手線並みの間隔ですから。しかも、房総半島には山も海もある。農業もある。木更津だからこそできることが、私たちが思っている以上にたくさんあると気づいたんです」

山根がそう話すように、木更津は近年大きく変わりつつある。都心から約1時間で結ばれ、海外からの玄関口である羽田空港や成田空港からのアクセスも良好。この利便性を活かして、さまざまな施設が新たに開設されているのだ。そのひとつが、新昭和が造成工事を担当し、2021年10月にオープンした「ポルシェ・エクスペリエンスセンター」。ポルシェとして世界で9番目のブランド体験施設である。里山の起伏に富んだサーキットコースを試乗ドライブできるのは、世界でもここだけだ。

医療ツーリズムの観点からも、木更津はポテンシャルが高い。医療ツーリズムとは、人間ドッグなどの検診や治療、美容を目的とした海外渡航のことで、観光を組み合わせた旅行も含まれる。コロナ禍以前から、世界的に年々ニーズが高まっていた。日本の高度な医療サービスを求める外国人にとって、国際空港から近く、観光スポットも目と鼻の先にある木更津は魅力的に映るだろう。病院を併設する『木更津ゲートウェイ・ヴィレッジ』が完成すれば、そうしたニーズの受け皿となることが見込まれる。

「日本のシリコンバレーに
するのが目標です」

現時点の計画では、病院、ホテル、保育所、ドラッグストア、スーパーマーケットなど多種多様なテナントが入る予定だ。そんななか、新たに盛り込むことを検討している機能がいくつかある。例えば、スタートアップ企業のインキュベーション施設や、デジタルクリエイティブの撮影スタジオだ。今後成長していくことが確実なデジタル領域を軸に、イノベーション創出を目指す。

その一方で、ドローンの競技大会やバスケットの3on3の大会が開催できるような会場も計画しているという。地元で栽培した果物や野菜も販売する。五感に訴えるリアルな体験を、木更津の重要な資源と位置づけ積極的に活用していく方針だ。デジタルとリアルを掛け合わせることで、新たな価値を生み出すこともできるだろう。

晴れやかな笑顔で山根がこう締めくくった。

「都会と田舎が融合したこの地ならではの魅力を、世界に発信していきたいですね。Googleやアップルのように、影響力の大きい会社を輩出することだって夢ではない。それだけのポテンシャルを秘めていると思っています。未来のメガテック企業が集い、成長し、世界へ羽ばたいていく。木更津エリアを、日本のシリコンバレーにするのが、私の新たな目標です」

 

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