挑戦できて、働きやすい。
そんなホテルを探していた。

ラスベガスでホテルビジネスを学んだのち、最初に入社したのは国内の有名なリゾート運営会社でした。ホスピタリティに定評のある会社で、現場のアイデアをどんどん実行していけることにやりがいを感じました。ただ、労働環境が過酷だったため、長く働けないと感じ転職。次のビジネスホテルチェーンでは、何かひとつ強みとなるスキルを持とうと考え、フロント業務に打ち込みました。スキルアップという点では良かったのですが、今度はホテル内の人間関係に疲れ果ててしまい、環境を変えることを決心しました。

木更津ワシントンホテルの募集を知ったのはそんなときでした。過去に働いた2社が、すでに仕組みの出来上がったホテルだったのに対して、今回はグランドオープンに向けたゼロからのスタート。これまでの経験を活かし、新しい挑戦ができるのではないかと考え、入社することに決めました。

ワシントンホテルは藤田観光がフランチャイズ展開するホテルチェーンです。そこに新昭和が加盟店として加わり、2017年にオープンしたのが当ホテルになります。私はオープニングスタッフとして採用されたので、最初は神奈川にあるFC本部の研修を受講。OJTを経て木更津にやってきました。

柔軟な組織だから､アイデアを
どんどん実行できる。

総支配人は、過去に超一流ホテルのトップを務めてきたホテルマネジメントの達人。といっても、偉そうに振る舞うことは一切ありません。私たちが何か提案すると、アドバイスを添えて「やってみるといいよ」と背中を押してくれるんです。その提案が実行しやすいよう、関係各所に話を通してくれることもあります。トップダウンではなく、スタッフの主体性を経営のドライバーとするタイプ。もちろん、本当にダメなときはストップをかけられますが、基本的にどんな意見を言ってもOKなんです。

一緒に働くスタッフはというと、オープン時に入社した同僚・部下のうち8割は未経験者でした。いい意味でホテル業界の固定観念や慣習に染まっていません。とても柔軟な発想で意見を言うので、ホテル経験者の私は何度も驚かされましたし、刺激を受けました。

こうしてホテル内には自由な空気があふれているから、日々の仕事が本当に楽しい。残業は多くて1時間程度と働きやすいうえに、自分のアイデアを実行できますから。

以前、予約マネージャーだったときは、販売促進費の管理運用を任されていました。どのプランを、どのタイミングで、どのホテル予約サイトに掲載するか。自分の裁量で行った結果、楽天トラベルのスーパーセールでは、300軒ほどの近隣ホテルの中で、木更津ワシントンホテルが売上1位に輝きました。裁量権を活かし、会社に貢献できたことが嬉しかったですね。

コロナ禍では、ホスピタリティの向上に努めました。稼働率が大幅に下がった時期も、価格はなるべく維持し、その代わりにサービスで還元することにしたんです。例えばお子様連れのお客様に対しては、部屋にキャンディやチョコを置いておき、「ありがとうございます」という手紙も添えました。ささやかなサービスですが、「すごく嬉しかった」「他のホテルではこんなサービスやってない」「いいホテルだね」といったお声をいただくことができました。今では、ビジネスホテルっぽくないビジネスホテルとして、リピートされるお客様が増え、観光目的のお客様からもご評価いただけるようになりました。

グランピング、温浴、農園｡
キャリアも柔軟。

新昭和グループの一員で良かったことは2つあります。ひとつは、住宅の社員割引です。新昭和の家を、通常よりも安く建てることができました。人生で一番大きな買い物なので、割引額はバカになりません。とてもありがたかったですね。

もうひとつは、キャリアパスです。実は少し前に、新昭和が新たにオープンしたグランピング施設「ベイサイド金谷」への異動を打診されたことがあったんです。もともと料理やバーベキューが好きだったので非常に迷いました。通勤距離がネックになり最終的にはお断りしましたが、この一件から、キャリアの多様性を実感しました。

新昭和には他にも、温浴施設や農園、バイリンガル幼児園、ショッピングモールなどがあります。経営の多角化により、今後もさまざまな事業を展開していく計画です。ホテルならホテルだけというキャリアが一般的な中で、自分が成果を出し、望みさえすれば、別のキャリアも選ぶことができる。これは非常に魅力的です。再びチャンスがあれば、異分野にも挑戦していきたいと考えています。