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Project 04

アセット事業

家づくりから、街づくりへ。

家づくりから、街づくりへ。

新見 眞弘

株式会社新昭和 アセット事業本部長。アセット事業の発起人。2002年中途入社。

石井 和仁

株式会社新昭和 アセット事業本部 アセット事業部長。ショッピングモールを中心に数多くのプロジェクトを統括。2014年中途入社。

島村 高広

株式会社新昭和 アセット事業本部 資産マネジメント部副部長。新昭和が扱う賃貸物件の管理などを中心に活動。2004年中途入社。

牧野 太輔

株式会社新昭和 アセット事業本部 アセット事業部 君津営業課長。石井の下で君津エリアを中心に活動中。2009年中途入社。

山根 史行

株式会社新昭和 アセット事業本部 アセット事業部 君津営業課。主に木更津ゲートウェイ・ヴィレッジのプロジェクトを担当。2019年中途入社。

思い描いた街を、この手でつくりたい。

かつて何もなかった土地に、たくさんのお店が並ぶ。地域住民の方々が集い、賑わいが生まれる。雇用が創出され、街に新しい風が吹く――。そんな商業施設をこの手で開発することができたら、どんなに素晴らしいだろう。不動産開発会社から転職してきた新見にとって、街づくりはものづくりの理想形だった。

「空いている土地に事業をプロデュースするという発想で、ものづくりができないか考えました。従来の建設請負とは大きく異なるアプローチでした」

最初に取り組んだのはロードサイドショップだった。千葉県を中心に土地情報を入手し、この地への出店を計画している企業をテナント誘致。ノウハウをものにしていき、いよいよショッピングモールの開発に着手していった。実行部隊の牧野によると、事業スキームはこうだ。

「地権者から土地を仕入れ、テナントを誘致し、ショッピングモールの施設を建設。自社で建てるわけではなく、発注者の立場でプロジェクトをマネジメントします。土地と施設は最終的に投資家に購入いただくので、いかにして魅力的なショッピングモールを開発するかが腕の見せどころです」

初のショッピングモール。
風向きが変わった。

きっかけは、あるスポーツ用品会社からの相談だった。JR蘇我駅近辺に再開発地区があるから、出店のために協力してほしいとのこと。そこで、ショッピングモールの開発計画を練り、土地を所有する大手製鉄会社に提案。交渉の結果、計画に賛同いただき、事業化が決定したのだ。新見がその経緯を振り返る。

「当時の新昭和は、住宅事業が急成長していた時期。そこを信頼いただいたのだと思います。加えて先方は、私たちのような地元企業を応援したいという想いもお持ちだったのかもしれません。いずれにしろ、この契約の締結が大きなターニングポイントになりました」

スポーツ用品店などのテナントが入った、新昭和初のショッピングモール『ファッションスクエア蘇我』がオープンしたのは2016年4月。これと前後して、別のプロジェクトも一気に動き出していった。

誰もが知る超有名企業との協業は、不動産マーケットにおける新昭和への信頼を一気に高めることにつながった。今度は大手総合金融サービス会社、つまり売却先となる会社のほうから、ショッピングモールの開発を打診いただいたのだ。そのプロジェクトこそが、石井たちが携わり2016年5月にオープンした『ゆめまち習志野台モール』である。

「いわゆる出口が先に決まり、共同事業として進めたプロジェクトでした。実は当初、住宅も建てる方向で検討していましたが、事業性の観点から厳しいと判断し取り止めたんです。最終的には商業施設と特養老人ホームを建設しました。自分たちが得意とする家づくりに固執せず、テナント企業や地域住民の方々のニーズに耳を澄ませる。さまざまな意見を調整しながら、複雑なパズルを完成させていく。もちろん大変ですが、だからこそ達成感も大きいんです」

グループのシナジーで、新たな挑戦を。

翌2017年には『かわまち矢作モール』『ベイフロント蘇我』を立て続けにオープン。そして次に取り組んだのが、2017年12月に誕生した『たつのこまち龍ヶ崎モール』である。規模の大きさもさることながら、温浴施設を自ら運営する点が新たな挑戦であった。中心となって動いた牧野にとっても、印象深いプロジェクトになったという。

「新昭和ではそれまで温浴施設の実績はありませんでしたが、ちょうど同時期にアクシアがグループ会社となりました。保育事業やフィットネス事業の運営ノウハウを活かせるのではないかと考え、温泉を掘ることが決定しました。専門家のコンサルティングのもと、地下1000メートルまで掘り進めた結果、無事、天然温泉を引くことができました」

毎年のようにショッピングモールを開発する中で、いつも工事のしやすい土地を仕入れられるわけではない。ときには誰も手を出せないような悪条件の土地を、あえて選ぶこともあると石井は説明する。

「もともとの敷地が荒廃地の場合、施設を建てるには、山のような土砂を排出しなければならない。その追加工事費用がどれだけ発生するか読めないから、デベロッパーからするとリスキーな土地だったんです。でも私たちからすると、十分に採算の取れる土地。というのも、土木に精通する会社がグループ内にあり、安価に造成できると事前に判断できたんです。地権者の会社さんは驚かれたかもしれません。まさか本当に買い手が現れるなんてと」

街づくりの完成形。
「ゆりまち袖ヶ浦駅前モール」

アセット事業を立ち上げてから約10年。街づくりの集大成ともいえるプロジェクトが、2019年7月にオープンした『ゆりまち袖ヶ浦駅前モール』だ。もともと田んぼだった何もない土地に、マンション、ホテル、病院、温浴施設、スポーツ施設、商業施設、飲食店を取り揃えた。都市に必要とされる機能をここまで網羅するのは、もちろん初めての試み。駅前という好立地も手伝い、マンションは飛ぶように売れた。全体を統括する新見も、当時入社したばかりの山根も、このときの様子には驚いたという。

「すごい売れ行きでした。住宅と商業が一体化している点をご評価いただいたのだと思います。複合施設の強みが立証できました」(新見)

「駅前に住まう方にとっては、ここで生活の全てが完結しますからね。2棟目のマンションも大変なご好評をいただきました。」(山根)

オープン後の現在も、袖ヶ浦に足繁く通っているのが、不動産管理を担当する島村だ。

「ゆりまちは規模が大きく、しかも自社で施設を保有しています。新しいことづくめのプロジェクトでした。入居するテナントの数は約30にものぼります。私自身、こんなに大きい施設を管理するのは初めてです。日々学ぶことばかりで、得難い経験をさせてもらっています」

アセット事業部のメンバーにとって、このプロジェクトはひとつの成功モデルとなった。袖ケ浦市観光協会の交流施設を併設するなど、官民連携を形にできたこと。たくさんのテナントを誘致し、地域雇用を生み出したこと。賑わいの創出により、新旧市街地の活性化に貢献できたこと。いずれも、家づくりや建物づくりだけでは実現しえなかった成果である。街づくりのプロジェクトは、今後も進化しながら続いていくだろう。

Story一覧

Project 01

ウィザースホーム

高品質で低価格。
前例のない商品開発を。

Project 02

クレバリーホーム

「命を守った家」を提供する。
それが、私たちの使命です。

Project 03

太陽光発電事業

千葉県初のメガソーラーは、
こうして誕生した。

Future 01

カーボンニュートラル

再エネを届ける。企業へ、
地域へ、子どもたちへ。

Future 02

木更津ゲートウェイ・ヴィレッジ

誰も想像しなかった未来を
発信する都市へ。