建物の強度を増して地震に対抗する耐震構造に対して、地震の振動エネルギー(揺れ)を直接建物に伝えないよう考えられたのが免震構法です。この免震構法では、建物そのものの被害を防ぐだけでなく、家具・什器の転倒や破損等の2次災害も最小限に抑えることができ地震時の安全確保が可能となり安心です。
免震構法は、どれくらい効果があるの?
地震の揺れそのものを小さくするのが免震構法です。一般的に、地震の揺れの強さを3分の1から5分の1に軽減するといわれています。その結果、建物自体のダメージや家具等の転倒による2次災害を最小限に抑えます。
地震の揺れは、上の階と下の階で違うの?
一般的に耐震構造の高層マンションでは、上の階ほど揺れが激しくなります。家具などの転倒により、被害も大きくなる可能性があります。その点、免震構法を取り入れたマンションなら、揺れ自体を抑え、上の階も下の階も同じ程度にしか揺れません。
免震マンションでは、地震をどのように感じますか?
大地震時、免震マンションでは、一般的な構造のマンションのように激しい衝撃を受けることはありません。まるで、大きな船に乗っているように、建物が左右にゆっくり揺れます。
免震マンションは、いまの主流なの?
マンションに免震構法が採用されてから、20年くらいしか経っていません。新築全体からすると、数の上では、まだまだ少数派。でも、東日本大震災を契機に免震マンションへの関心は高まる一方です。